私の母方の祖母は、背骨の骨折が原因でなくなりました。
仕事中の仲間のミスによって骨折したのです。
すぐに病院に運ばれ、骨折は完治したのですが、痛みが残りました。
他の病院でも診てもらったのですが異常は見つからず、仕事に戻ることも出来ない状態になりました。
そして、痛みに堪えながらの生活が続いたある日、用水路の中から発見されました。
事故からは一年以上の月日が経っていました。
非常に働き者として有名だった祖母は、早くに夫を心筋梗塞で亡くした後、女手一つで二人の娘を育てました。
私の母の姉は、高卒で地元で一番の地銀に就職しました。片親の子は採用されないと言われていた当時としては異例です。
それは、祖母の評判が良かった為と言われています。
私の母が幼い時、祖母は畑仕事中に誤って指を切断してしまい、切り落とした指を持って帰って来たことがあったそうです。 祖母は裁縫道具を用意し、幼い母の隣で針と糸で指を縫いつけ、指が動くことを確認し、また畑仕事に戻って行ったそうです。
私の祖母は、けっして少しのことで痛い痛いと騒ぐような人ではないのです。
そして、なかなか病院に行こうとしないことでも有名でした。
働き者として有名だった祖母が、なぜ生きているうちに地獄のような苦しみをあじわう必要があるのか疑問に感じます。
自殺をする人は、誰にも相談できません。手助けをした人は自殺幇助の罪に問われ、相談に乗った人には不要な罪悪感を与えてしまうかもしれないからです。
祖母は、なぜ地獄のような日々を過ごす必要があったのでしょうか。それは、私達が法律に縛られた存在だからだと思います。
幼い時に、悪いことをしたら地獄に落ちると言われ、火炙りにされたり、針山の上で血だらけになっている人々の絵を見せられました。地獄に落ちると死ぬことも出来ず苦しみ続けることになると教えられました。
祖母があじわった痛みは、まさに地獄の苦しみそのものだったと思います。祖母は、何か悪いことをしたのでしょうか。
一緒に住んでいた伯母夫婦の気持ちも想像できるものではありません。
私達も、明日事故によってどのような体になるかわかりません。この問題は、明日自分もどうなるかわからないような問題です。 私は、この問題の重要性を率直に話して行けば、必ず実現できると考えています。
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